出場クラスは最高カテゴリー「エリート」。
強豪クラブや大学生選手を始めとする計42人がエントリーリストに名を連ねた。
今回のレースはポイントレース形式となっており、一筋縄では行かない難しいレースが予想されたが、これまでのトラックレースの経験を生かして戦った。
スタート時間が15時26分と遅めなため、事前にウォームアップを兼ねて日体大 鴨下選手と湘南の海沿いを1時間半ほどサイクリング。
練習後はレース前のルーティーンでパスタを食べて燃料を充填し、スタートに向けて準備を進める。
この日、実はすごく優勝を狙っていた。
なので気合いを入れてワンピースで出走。
このワンピース、TT用にゼッケンポケットがついている優れものなんです (UCIプロチーム VITAL CONCEPT B&B HOTELS P/B KTM も使用するフランス ブルターニュのウエアメーカー NORET製)
Photo : Daichi Yamagishi
レースは定刻通りにスタート。
一周回のニュートラルを経てリアルスタートすると、特に逃げができることもなく1回目のポイント周回へ。
ここは取りにいくつもりはなかったが、スプリントで誰がどの程度なのか見極めるためにもがく。
日体大 鴨下選手が先行するのをパスして1着通過。
ここでスプリントの掛かりが良いことを確認して、スプリントの展開でも問題ないと確信。
Photo : Creative Works
最初に5ポイントを獲得したことで終始落ち着いてリードを保ったまま、前半から中盤にかけては2点・3点を加点し続ける。
中盤に差し掛かったところでポイント周回を1着通過し、そのまま単独逃げを敢行。
次のポイントまでの三周回を単独で逃げ続けてもう一度5点を加える。
この時点で2位とかなりの点差をつけた状態でリードを続けていた。
Photo : Creative Works
そしてその直後、ROPPONGI EXPRESS 高岡選手 と 明治大学 宇佐美選手との逃げが決まり、勝ち逃げとなる三人逃げが始まった。
Photo : Creative Works
逃げの中でもあえてスプリントポイントを均等に分け合うことはせず、貧欲に点を重ねに行く。
自分にとってはもしも集団に引き戻されたとしてもスプリントでポイントを重ねることができるので、逃げの三人の中で一枚多く手札を持った状態で有利にレースを進めていった。
Photo : Creative Works
残り2回のポイント周回を通過した時点で優勝が確定したが、最後まで全開の姿勢を貫き、力を出し切る走りを目指す。
残り3周から独走に持ち込むつもりで攻撃に出たが、思った以上に消耗していて二人をふりきりきれず3人体制で最終周回に突入。
しかしここでゴールに向けてスピードアップした集団に吸収されると同時に高岡選手が自分の後ろからカウンターアタックを決め、宇佐美選手は反応することができたが自分は集団に飲まれてしまった。
そのままゴールスプリントは伸びず、4〜5着あたりでのゴールとなった。
Photo : Creative Works
最終結果は32点を獲得し、2位に10点差を付けての優勝となった。
Photo : Creative Works
2021年シーズンを素晴らしい形でスタートすることができ、最高な週末となった。
渡仏前に良い状態を確認することもでき、なにしろ日頃応援してくださっている皆様の前で強い走りを見せることができたので、これで心置きなくフランスで戦って来られます。
しかしながら、最終ゴールスプリントで一着を取れなかったこと&取りに行けなかったことが、まさに今の自分の課題点だと感じている。
展開を重ねた最後に最速のスプリントをできなければ、勝つことはできない。
今回の走りから感じた課題と成功点を、これから迎える本格的なシーズンに繋げていかなければいけない。
改めて、この厳しい状況の中貴重なレースを開催してくださったオーガナイザーに感謝します。
<使用機材>
コンポーネント:SRAM RED ETAP
パワーメーター:POWER 2 MAX TYPE NG ROTOR ALDHU 24 54-42T
ウエア:NORET
ヘルメット:KABUTO AERO R-1 CV
シューズ:RAPHA CLASSIC SHOES
<使用サプリメント>
レースドリンク:IZMO BCAAs
リカバリードリンク:IZMO O2プロテイン
<その他用品>
ストレッチ器具:ASSISTICK
First Place Again
EUGEN E NDLESS
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